php.iniでallow_url_fopen を有効にした場合、 ファイル名をパラメータとする関数の多くで HTTP および FTP のURL を使用することができます。加えて、include(), include_once(), require(), require_once() 命令でURLを使用することができます (PHP 5.2.0 以降では、これらで使用するためには allow_url_include を有効にする必要があります)。 PHPがサポートしているプロトコルに関する詳細は サポートされるプロトコル/ラッパーを参照してください。
注意: PHP 4.0.3以前のバージョンにおいては、URLラッパーを使用するために、 configureオプション --enable-url-fopen-wrapper を使用してPHPをconfigureを行なう必要があります。
注意: PHP 4.3未満のWindows版PHPは次の関数については リモートファイルアクセスをサポートしてません: include(), include_once(), require(), require_once(), そしてGD 関数拡張によるimagecreatefromXXX関数。
例えば、リモートWebサーバーにファイルをオープンし、データを出力、デー タベースクエリーに使用するか、単にWebサイトのスタイルに合わせて出力 を行うことが可能です。
例1 リモートページのタイトルを得る
<?php
$file = fopen ("http://www.example.com/", "r");
if (!$file) {
echo "<p>Unable to open remote file.\n";
exit;
}
while (!feof ($file)) {
$line = fgets ($file, 1024);
/* タイトルとタグが同じ行にある場合のみ動作します。 */
if (preg_match ("@\<title\>(.*)\</title\>@i", $line, $out)) {
$title = $out[1];
break;
}
}
fclose($file);
?>
(正しいアクセス権限を有するユーザとして接続した場合には) FTPサーバにファイルを書き込むこともできます。 この方法では、新規ファイルを作成することのみができます。 既存のファイルを上書きしようとした場合には、 fopen()の処理は失敗します。
'anonymous'以外のユーザーで接続を行う場合、URLの中で 'ftp://user:password@ftp.example.com/path/to/file' のように ユーザー名(そして多分パスワードも)指定する必要があります。 (Basic認証を要求された際にHTTP経由でファイルをアクセスする場合と 同じ種類の構文を使用することができます。)
例2 リモートサーバーにデータを保存する
<?php
$file = fopen ("ftp://ftp.example.com/incoming/outputfile", "w");
if (!$file) {
echo "<p>Unable to open remote file for writing.\n";
exit;
}
/* データをここに書きます。 */
fputs ($file, $_SERVER['HTTP_USER_AGENT'] . "\n");
fclose ($file);
?>
注意: 上の例からリモートログに書きこむためにこの手法を使用することを考えるかも しれません。 しかし残念ながら、リモート上のファイルが既に存在する状態では fopen()をコールすることができないため、 それはできません。 分散ロギングのようなことを行うには、 syslog() の使用を考えてみてください。