時には pecl インストーラを使用するという選択肢が使えない場合もあります。 たとえばファイアウォールの内部で作業をしている場合がそうですし、 まだリリースされていない CVS 版のように PECL パッケージ形式になっていないものをインストールする場合も それにあてはまります。このようなモジュールをビルドする必要がある場合は、 より低レベルなビルドツールを使用して手動でビルドします。
PHP 拡張モジュールのビルド環境を準備するために、 phpize コマンドを使用します。以下の例では、 拡張モジュールのソースが extname というディレクトリにあると仮定します。
$ cd extname $ phpize $ ./configure $ make # make install
上手くいけば、extname.so が作成され、 それが PHP の 拡張モジュールディレクトリ に置かれます。 この拡張モジュールを使用する前に、php.ini に extension=extname.so という行を追加する必要があります。
コンパイル済みのパッケージ (RPM など) を使用している場合などで、もし phpize コマンドが見つからない場合は、適切な devel 版の PHP パッケージをインストールしましょう。 PHP や拡張モジュールをビルドするために必要なヘッダファイルや phpize コマンドは、このパッケージに含まれます。
使用法についての詳細な情報を表示するには、 phpize --help を実行します。