(PHP 4 >= 4.0.2, PHP 5)
mcrypt_module_open — 使用するアルゴリズムおよびモードのモジュールをオープンする
この関数は、使用するアルゴリズムおよびモードのモジュールをオープン します。アルゴリズム名は、"twofish" または定数 MCRYPT_暗号名により algorithm で指定します。 ライブラリは mcrypt_module_close() をコールする ことによりクローズされます。通常、この関数は暗号化記述子を返し、 エラーの際に FALSE を返します。
暗号化モジュールの位置を指定する際には algorithm_directory および mode_directory が使用されます。 ディレクトリ名を指定した場合には、これが使用されます。 これらの一つに空の文字列("")を指定した場合、ini ディエクティブの mcrypt.algorithms_dir または mcrypt.modes_dir に設定された値が使用されます。 これらが設定されていない場合、libmcrypt をコンパイルした際の デフォルトのディレクトリ (通常は/usr/local/lib/libmcrypt)が 使用されます。
例1 mcrypt_module_open() の例
<?php
$td = mcrypt_module_open(MCRYPT_DES, '',
MCRYPT_MODE_ECB, '/usr/lib/mcrypt-modes');
$td = mcrypt_module_open('rijndael-256', '', 'ofb', '');
?>
上の例の最初の行では、デフォルトのディレクトリから DES 暗号化を、 そして /usr/lib/mcrypt-modes から EBC モードの オープンを試みます。2 行目の例では暗号化形式とモードを文字列で 指定しています。これは、libmcrypt 2.4.x あるいは 2.5.x に対して 拡張モジュールがリンクされている場合にのみ使用可能です。
例2 mcrypt_module_open() を暗号化で使用する
<?php
/* 暗号モジュールをオープンします */
$td = mcrypt_module_open('rijndael-256', '', 'ofb', '');
/* IV を作成し、キー長を定義します。Windows では、かわりに
* MCRYPT_RAND を使用します */
$iv = mcrypt_create_iv(mcrypt_enc_get_iv_size($td), MCRYPT_DEV_RANDOM);
$ks = mcrypt_enc_get_key_size($td);
/* キーを作成します */
$key = substr(md5('very secret key'), 0, $ks);
/* 暗号化処理を初期化します */
mcrypt_generic_init($td, $key, $iv);
/* データを暗号化します */
$encrypted = mcrypt_generic($td, 'This is very important data');
/* 暗号化ハンドラを終了します */
mcrypt_generic_deinit($td);
/* 復号用の暗号モジュールを初期化します */
mcrypt_generic_init($td, $key, $iv);
/* 暗号化された文字列を復号します */
$decrypted = mdecrypt_generic($td, $encrypted);
/* 復号ハンドルを終了し、モジュールを閉じます */
mcrypt_generic_deinit($td);
mcrypt_module_close($td);
/* 文字列を表示します */
echo trim($decrypted) . "\n";
?>
mcrypt_module_close()、 mcrypt_generic()、 mdecrypt_generic()、 mcrypt_generic_init() および mcrypt_generic_deinit() も参照ください。