(PECL maxdb >= 1.0)
maxdb_real_escape_string -- maxdb->real_escape_string — 現在の接続の文字セットを考慮したうえで、 SQL 文で使用される文字列中の特殊文字をエスケープする
手続き型
オブジェクト指向型 (メソッド)
この関数は、SQL 文で使用するために、SQL で使用可能な文字列を作成するために使用します。 文字列 escapestr が、エスケープされた SQL 文字列にエンコードされます。その際、接続の現在の文字セットを考慮します。
エンコードされる文字は ', " です。
エスケープされた文字列を返します。
例1 オブジェクト指向型
<?php
$maxdb = new maxdb("localhost", "MONA", "RED", "DEMODB");
/* 接続を調べます */
if (maxdb_connect_errno()) {
printf("接続に失敗しました: %s\n", maxdb_connect_error());
exit();
}
$maxdb->query("CREATE TABLE temp.mycity LIKE hotel.city");
$city = "'s Hertogenbosch";
/* $city をエスケープしていないため、このクエリは失敗します */
if (!$maxdb->query("INSERT into temp.mycity VALUES ('11111','$city','NY')")) {
printf("エラー: %s\n", $maxdb->sqlstate);
}
$city = $maxdb->real_escape_string($city);
/* このクエリは、$city をエスケープしているので動作します */
if ($maxdb->query("INSERT into temp.mycity VALUES ('22222','$city','NY')")) {
printf("%d 行挿入されました。\n", $maxdb->affected_rows);
}
$maxdb->close();
?>
例2 手続き型
<?php
$link = maxdb_connect("localhost", "MONA", "RED", "DEMODB");
/* 接続を調べます */
if (maxdb_connect_errno()) {
printf("接続に失敗しました: %s\n", maxdb_connect_error());
exit();
}
maxdb_query($link, "CREATE TABLE temp.mycity LIKE hotel.city");
$city = "'s Hertogenbosch";
/* $city をエスケープしていないため、このクエリは失敗します */
if (!maxdb_query($link, "INSERT into temp.mycity VALUES ('11111','$city','NY')")) {
printf("エラー: %s\n", maxdb_sqlstate($link));
}
$city = maxdb_real_escape_string($link, $city);
/* このクエリは、$city をエスケープしているので動作します */
if (maxdb_query($link, "INSERT into temp.mycity VALUES ('22222','$city','NY')")) {
printf("%d 行挿入されました。\n", $maxdb->affected_rows);
}
maxdb_close($link);
?>
上の例の出力は、たとえば 以下のようになります。
Warning: maxdb_query(): -5016 POS(43) Missing delimiter: ) <...> エラー: 42000 1 行挿入されました。