(PHP 4, PHP 5)
ip2long — (IPv4) インターネットプロトコルドット表記のアドレスを、適当なアドレスを有する文字列に変換する
関数 ip2long() は、インターネット標準形式 (ドット表記の文字列) 表現から IPv4 インターネットネットアドレスを生成します。
ip2long() は不完全な形式の IP アドレスに対しても動作します。詳しい情報は » http://publibn.boulder.ibm.com/doc_link/en_US/a_doc_lib/libs/commtrf2/inet_addr.htm を参照ください。
標準形式のアドレス。
IPv4 アドレス、あるいは ip_address が不正な形式の場合に FALSE を返します。
バージョン | 説明 |
---|---|
5.0.0 | このバージョンより前は、ip2long() が失敗したときの返り値は -1 でした。 |
例1 ip2long() の例
<?php
$ip = gethostbyname('www.example.com');
$out = "以下の URL は同じ意味です:<br />\n";
$out .= 'http://www.example.com/, http://' . $ip . '/, そして http://' . sprintf("%u", ip2long($ip)) . "/<br />\n";
echo $out;
?>
例2 IP アドレスの表示
2 番目の例は、printf() 関数で変換されたアドレスを出力する方法を示すものです。 PHP 4 と PHP 5 のどちらでも使えます。
<?php
$ip = gethostbyname('www.example.com');
$long = ip2long($ip);
if ($long == -1 || $long === FALSE) {
echo '無効な IP です。もういちど確認してください。';
} else {
echo $ip . "\n"; // 192.0.34.166
echo $long . "\n"; // -1073732954
printf("%u\n", ip2long($ip)); // 3221234342
}
?>
例3 IP の検証
ip2long() を、それ単体で IP の検証に利用するべきではありません。long2ip() と組み合わせて利用します。
<?php
// IP が有効であることを確認します。また、不完全な形式の IP を
// 以下で示すような正しい形式(ドットで 4 つに区切られている)に変換します。
$ip = long2ip(ip2long("127.0.0.1")); // "127.0.0.1"
$ip = long2ip(ip2long("10.0.0")); // "10.0.0.0"
$ip = long2ip(ip2long("10.0.256")); // "10.0.1.0"
?>
注意: PHP の整数型は符号付き形式であり、多くの IP アドレスは負の整数値になります。 そのため、符号なし IP アドレスを文字列形式で取得するには sprintf() や printf() で "%u" を使用する必要があります。
注意: PHP 5 <= 5.0.2 では、IP 255.255.255.255 に対して ip2long() が FALSE を返します。 これは PHP 5.0.3 で -1 を返すように修正されています (PHP 4 と同じ動作です)。